ネトゲの仕事の話 - スポンサー広告ゲーム日記
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ネトゲの仕事の話

以前某ゲーム会社に勤めていた私ですが、もちょっと具体的にいいますと、某オンラインゲームの運営におりました。
いわゆるGameMaster(ゲーム内カスタマーサポート)の経験もありますし、開発にいたこともあります。

さて。

よく2chの愚痴スレなどで目にする「運営がクソだ」という意見。
おおむね、どのゲームの運営もクソ呼ばわりされていますが、こういうのって、そもそも「運営」の仕事を誤解しているものが多いので、ここでそれを正していきたいと思う。
あくまでも、自分がいたところの話ですが、「ほほ~」と思ってもらえれば幸いでございます。

まずは、リアルマネートレーディング(RMT)の定義をおさらいしてね!
それにしてもこの項目、チョー詳しいな!


■神話1 また酷いバグが発生した。運営はクソだ

えー、まずここで大きな誤解がありますが、運営は運営であり、開発ではありません。
デバッグ部隊でもありませんので、バグが発生して祭りになっても、実は運営には情報がないことが多いのDeath!
(※すべてがこうであるわけではないと思いますが、私のいたところではそうでした)

たとえば、大規模アップデートの直後は、必ずなんらかのバグが見つかったりします。
もちろん、リリース前にテストを行っているのですが、テスターなんてせいぜい用意できても10人かそこら。
これで完璧なテストができるはずもありません。

しかも、リリース前の段階では、運営には「次回どんなアップデートが行われるのか」「どのようなバグが見つかって、どのように対処済なのか」という情報が伝わっていなかったりする。
そういう情報を運営が握っていたとしてもどうすることもできないし(もっともだ)、開発も万能ではないので、すべてを把握しきれていないからです。

で、いざバージョンアップを迎えると、GMコールの嵐なわけですよ。
「バグなんとかしろクソ運営!」「はやく直せ!」
は?なに?バグってなに…!?

しかしユーザーから見ると、「この程度のバグも見つけられないのか。運営はクソだ」となる。
運営がやってるのは、せいぜいメンテ前のサーバ停止とメンテ後の起動とニュース告知くらいだというに。

あと、報告してくるユーザーの側も言葉足らずで、残念ながら開発にフィードバックできないものが多いのも事実です。
たいていの人が結果だけ報告してきて、どういう過程でそうなったのか説明不足なんですヨ。
これって、「Windowsいじってたらおかしくなった!なんとかして!」というのと一緒で、なにをどう操作したらどういう結果になったのかという内容でないと、参考になりません。
アップデート直後のバグであわててコールしてくる人の大半は「おかしくなった!」で終始すると思いねえ。

おかしいのはわかってるから!なにをどうしたのか具体的に教えろー!
というわけで、報告する場合は「どうやったら発生したか」を教えてあげるとチョー喜ばれるよ!


■神話2 運営と業者はつながっている。運営はクソだ

ちょいと考えてみてくださいよ。開発用コマンドというものの存在を。

業者はそんなもん使えませんので、ゲーム内でちまちまとキャラクターを動かし、狩りをしてお金を集めて、それを現金で販売しているわけですよね。
一方、運営は開発用コマンドで、あっさり金でもアイテムでも作れるんです。
これはイベント運営で必要なのと、コンテンツ作成でいろいろ捏造する必要があるため。

いくらでもゲーム内通貨を作れるんだから、わざわざ業者を儲けさせる理由がないじゃん?
作ったものをそのままユーザーに販売したほうがいいじゃんー?

そういうわけで、運営と業者がつながっているという噂は単なる妄想であるといえます。(BOTの存在については後述)
少なくとも、サービス提供側がRMT業者を儲けさせるメリットなどまったくなかろう?
むしろ、コストをかけて開発したもので勝手に商売をしやがるうえ、インフレを招きゲームの寿命を縮めるので業者は憎い存在なのです。
業者も毎月課金してるからBANしねーんだろという意見もありますが、やつらの課金で得られる利益より、不利益のほうが大きいですから。
いますぐ爆発しろと思っていることも少なくないですからー!

しかしRMTは利用規約で禁止しているだけであって、日本では法的にはグレーであるため、いくらでも業者はわいてでます。
業者はほとんど中国からのアクセスなので、中国のIPアドレスを遮断する等の対策をとっているゲームもありますが、そんなもん、日本国内のプロキシを経由したら、いくらでも偽装できちゃいますしね。
中国人留学生が中継サーバをたてて中国の業者に接続させてたってんで、タイーホされた事例が過去にございましたっけね。

※たまにゲーム内でワープしてるBOTがいるけど、それは国外からのアクセスだから。回線品質が悪いとキャラクターがワープして見えるのです。(豆知識)

ちなみに、アイテムや金を作成する高度なコマンドは、通常一般的なGMには許可されていません。(他のゲームでは知らん)
モラルの低いGMがいた場合、作った金やアイテムをこっそり自分のキャラや仲間に流したり、業者に売る可能性があるからです。
実際に従業員が逮捕されたのはこちらの例であって、運営と業者がつながっているわけではないとご理解いただきたい。


■神話3 いくら報告してもBOTがいなくならない。運営はクソだ

BOT…憎むべきBOT!
これは運営の立場でも、ユーザーの立場でも本当に腹立たしい!
やつら本当に滅びてくれないものか…。

ではまず、BOTの定義から。

【BOT A】自動プログラムで操っているキャラクターのこと。完全に無人。
【BOT B】自動プログラムで操っているキャラクターのこと。有人監視。
【BOT C】中身は労働者。BOTのようにひたすら狩りをしているキャラクター。

ほとんどのユーザーはすべてのBOTを同じようにみなしていますが、実はこんな違いがある。
さて、BOTがいることによって、次のような問題が発生します。

  • 24時間疲れず狩りを続けるため、一般プレイヤーのプレイが妨害される
  • ゲーム内で得たアイテムをNPCに販売しまくってインフレを起こす
  • BOTの存在によって一般プレイヤーのゲーム離れを起こす
  • 存在がムカつく

いわゆる敵の横取りや、Namedの独占をやらかして、トラブルの元となる存在です。
プレイヤーにとっては、相手に直接クレームしても中身が無人だったり言葉が通じなかったりして、本当にどうしようもない。
こんなんが狩場にうじゃうじゃいたりしたら、ゲームやる気なくしますよねーホント。

AとBに関しては規約で禁止している自動操作なので、発覚すればBANでしょう。
Cについてはちょいとグレーで、BOTとしては取り締まれません。中身は人間なのでね。
ではどうするかというと、RMTにつながっていることを突き止めて、そっちから攻めるしかない。

ここで問題。自動操作であると相手を追い詰めるには、どうしたらいいか?

プレイヤーとしては、見た目と感覚でもって、「こいつBOTだ!」ってすぐわかるんですよね。
名前がおかしいし、動きもヘンだし、とにかく違和感があるから。

しかし、それでもって自動操作であると運営が断定するのは、ちょっと無理がある。
証拠がないと冤罪が発生する恐れがあるし、フィーリングでBANして訴訟を起こされたら負けてしまいます。

一定時間内に特定の行動を延々と繰り返しているというログは証拠になるかもしれませんが、キャラクターのログ情報ってえらく膨大で複雑なものでして、とてもじゃないが人間が追いきれるものじゃないんですヨ。(行動ログ、チャットログはもちろん、その時点での所持品などもすべてログになっていると思いねえ)
あと、どの程度を一定時間とするか、とか、どの程度を繰り返しとみなすかという線引きも難しい。
仮に時間を定義したとしても、今度はそれに対応したBOTが登場するだけです。(自動的に休憩挟むとか、ランダム要素をいれてくるだろう)
また、一般プレイヤーでもBOTのごとく延々と狩りをする人がいるので、ログだけで判別することが困難です。
ぶっちゃけ有人でNamedを張り込みしてるのと、無人で張り込みしてるのと、ログ情報だけでは見分けつかんのです。
PCの前に人がいるかいないかなんて見えねーよ。エスパーじゃねーんだよ。

次に、GMによる行動監視や声がけなど。

これがクソむかつくんですが、BOT活動に勤しんでいるキャラクターって、話しかけると反応したりするんですよねぇ。
特に業者はモニターしながら複数のBOTを操っていることが多く、声がけくらいでは尻尾はつかめません。
無人の場合は返答しないか返答も自動なので、こっちからクイズを出して不正解ならBOTとみなすとか、接続元IPが同じ複数のBOTにこれまた複数のGMで同時に話しかけて反応をみるとか、いろいろ試行錯誤したことがあるんですが、まんまと投獄できたのはほんの一握りの馬鹿BOTだけなのだった。
その後、開発で手を入れて新たな取締方法ができたという話ですが、要はGMによる確認てのは万能ではないってこと。

で、やっとこさBANまで持ち込めても、数日も経つとまた新しいアカウントを引っさげてBOT活動に勤しんでいるではないかー!
そりゃそうですよ。BANの手続きよりもアカウント取得のほうがはるかに簡単なんですから。

そもそも、登録している個人情報が偽物だったりするので、新規アカウントの作成を阻止することもできない。
クレジットカード情報が同一なら同一人物とみなすという乱暴な手もありますが、日本にはWebMoneyというものがありましてね?

相手も大事な金儲けの手段ですから、とにかく必死なわけです。
ぶっちゃけ、RMTでゲーム内通貨を買う人がいなければ商売にならないのでBOTも減ってゆくはずですが、購入者がいる限り、業者も滅びない。
それゆえ、BOTはいつまでもいなくならないのです。

本気でどうにかするならば、ログを自動で監視する手段の構築や、自動操作の確認手段、取締りだけをやる専門チームが必要でしょう。
あと、法的にクロにならないとこれも難しいのですが、徹底的なRMT撲滅ですかね。
RMTってゲーム内の取引場で資金洗浄が行われてしまうので、単に高額アイテムをトレードしたからという理由でとっ捕まえていたら誤BAN連発でえらいことになっちゃいますけどね。

まあとにかく、とてもじゃないが、運営の片手間でできることじゃないんですよねえ。
簡単に「BOTなんとかしろ!」といっても、なんとかできるもんじゃないのですよ。

しかしながら、ユーザーにはこういった努力は明かせないので、「BOTがまだいる=運営なにもしてねー」っていうのが成り立っちゃう。
成果が見えないからといって何も手を打ってないわけじゃないんだけど、実際なにもできてないに等しいし。
まったく腹立たしいのう…!

BOT対策については、すべてのゲーム運営会社に本腰入れて頑張ってもらいたところ。
ユーザーとして熱きエールを送ります。


■神話4 運営はゲーム仲間に便宜を図っている。クソだ

笑っちゃうことに、「俺はGMに友達がいるからオマエのキャラクターを削除できるんだぜ!」みたいな嘘をゲーム内で吹聴して怒られた人がいましたよ。
オマエは小学生か。

もちろんそれは嘘八百。仮に友達にGMがいたとしても、GMはその身分を明かすことはできませんし、便宜をはかることもありません。
誰かのキャラクターを個人的な理由で削除することもありません。ていうか、普通はできません。
GMに可能なのはアカウント停止であって、キャラ削除ではないのでね。

GM…暇な時間はゲームで遊んでいるかと思われてますが、実際は昼飯を食う暇もないくらい大忙しで遊ぶ暇なんざありゃしませんし、GMコールが暇なら別の仕事してます。
だって、それが会社員っていうもんだろう?

ただし、別会社については知りません。


■神話5 イベントやる暇があったらBOTなんとかしろ。クソが

オンラインゲーム運営で欠かせないのがユーザーへのリテンションです。
定期イベントというのは、このリテンションに当たります。

だいたい、イベントを企画・運営するのは専属のスタッフで、BOTをなんとかする立場ではありません。
だから、イベントのために街中に現れたGMに、「さっさと仕事しろ!」というのはお門違いなわけで、そういうのを見ちゃうたびに、「あちゃ~」と、私は思ってしまうわけだ。
せっかくゲーム世界を演出してるのに、それは野暮ってもんだろう…?

前述したように、BOT対策は開発とタッグを組んで取り組まないとどーしようもない規模のもので、ひとりのGMがどう頑張ろうが、無理なもんは無理なんですヨ。

で、オンラインゲームは通常24時間運営なので、GMもシフトを組んで24時間常駐していたりしますが、複数サーバを少数で面倒みているので、決して暇ではないんであります。
仕事してるのに仕事しろっていわれても困っちゃうヨー。みたいな?

(だからといって、「自分の仕事じゃありません」なんて言い切っちゃうのはNGですヨ!)

まあ、文句いいたくなる気持ちもわからんのではないのですが、それをいわれる立場も非常に辛いんですよ。
できるもんなら、とっくにやってるんだよううううううう!ド畜生。

あと、ゲーム内イベントは、ユーザーが思っているよりも準備に時間がかかる。
ひとくちにイベントつっても、企画から開発、テスト、告知ページのデザイン・制作、ゲーム内での実施という手順が必要なのです。
マンパワーだけで実施できるイベントがもっとも手軽であるため、開発を動かせないタイトルの場合(国内はデベロッパーだけとかね)、GMイベントが多くなる傾向があります。

しかし、これはユーザー的に手抜きに見えてしまうのが痛い…!


■神話6 運営はアカウント情報を業者に売っている。だからクソだ

これは、アカウント情報を業者に売ったとしても全然メリットがないので嘘だといえます。

前述したように、開発コマンドを使えばいくらでもアイテムやらゲーム内通貨を量産できるわけで、安全に儲けようと思ったらそれを業者に売ればいい。
ユーザーのアカウントに手をつけるなんて危ない真似をする必要すらありません。
だが、なぜそれをやらないかというと、企業モラルがあるのと、ネトゲはユーザーからの信用で成り立つ商売だからです。
あと、ぶっちゃけいうと、業者を儲けさせる道理はまるでなくて、課金アイテムを売ったほうがいいから。

それはさておき、基本的にユーザーのアカウント情報などという最大の個人情報については、社内でもごく一部の人間にしかアクセスできません。
で、そのごく一部の人間は、個人情報にアクセスするために守秘義務というものを負っている。
自分の利益のために情報を転売したら、会社から訴えられます。そういう類のもんです。

でもって、GMが閲覧できる情報なんて、せいぜいそのアカウントに紐づいているキャラクター名と、過去の違反歴くらいでしょうか。
個人情報も見られないし、課金情報やパスワードなんてトップシークレット。持ち出す術もございません。
その人がなにかやらかしてアカウント停止にする必要があったとしても、アカウント管理権限を持っている人の決済が必要。
GMの私怨で「こいつ気に入らないからアカウント止めてやる」みたいな真似ができないようになってんですヨ。

中にはザル運営のところもあるかもですが、一定規模のゲームだったらこれくらい普通だと思うなあ…。
むしろこれくらいのリスクヘッジがないと、怖くて個人情報なぞ扱えませんって。

※※※

…と、ネトゲのお仕事についていろいろ熱く書きましたが、ユーザーの理解と仕事の内容に深い溝があるのをおわかりいただけただろうか!

一生懸命ユーザーの方向をむいて仕事していてもクソ運営と罵られ、毎日のように罵詈雑言を浴びる。
ネトゲのお仕事は、相当なマゾか、ストレス耐性の高い人間でないと勤まりません。
GMなんざ阿呆でもできるだろう?とか思っている人は、いっぺん応募してみるが良いのです。
もし採用されたら、胃潰瘍には気をつけてくださいネ…。

※これは数年前のお話なので、現時点ではまた違う状況になっている可能性もあります。
※どのタイトルかピンときても黙っているのが吉です。すでにそのゲームから引退してるので現状は知らん。
※まさか辞めた会社に舞い戻ることになろうとはな。


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